園長コラム「運動会≠スポーツフェスティバル」

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今月は運動会をリニューアルした「スポーツフェスティバル」が開催されます。

従来の「運動会」はルーツをたどると旧日本海軍の兵学校で明治7年3月に開催された「競闘遊戯(きそいあそび)」に行き着きます。その後国からの指示で全国の学校で実施されるようになり、学校入学前の保育園でも盛んに行なわれるようになりました。

一方で最近では、小学生が行なう内容を幼い園児にやらせるのは早すぎるのではないか、という考えもありました。
昔は、子どもの発達というものは階段を上がるように段階的に起こるものと捉えられていましたので、より簡単な内容にすれば問題ないと考えていたのではないかと思います。

現在は、子どもの発達は上がったり下がったりしながら少しずつ進んでいくもので、また体だけではなく言語や認識・共感・理解の力などの心の成長がそれぞれ行なわれているという認識になっています。
また幼い子どもには「大人が正しい考え方を教えてあげる」のではなく、「その子が何を考え、何を好むのかを考えて、大人がその環境を用意する」方が、より良い発達につながるようです。

上記のような考えを踏まえ、子ども達と相談しつつ、内容を決めていく方法で内容の検討を重ねたスポーツフェスティバルです。
子ども達の今現在の発達・成長の姿をご覧いただければ幸いです。

園長 橋本貴志