今井保育園の保育

年齢・発達ごとの保育内容のご案内

保育目標

  • 子育ちを守る=子供が持つ自ら育とうとする力を守る。
  • 安心できる場所(セーフティゾーン)となる。

子どもは自ら育ちたがっている。ただし、自分のペースで。

自ら育つものを育たせようとする心、それが育ての心である。

倉橋惣三育ての心」より

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今井保育園は「子どもが自分自身を育てる」という考えに立ち、その育とうとする力を最大限アシストする保育を行なっています。
大人が望むことを行なう「良い子」ではなく、自分で考え、自分を信じ、周囲との協力を大切にする自立した人となれるよう、子ども自らの力で育ち合い、育て合う環境を整えています。

乳児(0才児)・1才児の保育

「安心できる場所」と信じてもらう

乳児(0才児)から始まる保育園での生活で、もっとも大切にしているのは「子どもにとってセーフティーゾーン(安心できる場所)になること」です。

はじめて保育園に来た時、子どもにとって「まったく知らない場所・まったく知らない大人」に囲まれた状態です。そこから「おうちにいる時のように安心できる場所・心地よく一緒に過ごす人たち」と認識してもらえるよう、保育者達は寄り添います。

慣らし保育

0・1才児の慣らし保育は、できる限りでですが、1週間程度を目安に保護者様にも一緒に過ごしていただくことをおすすめしています。

生後9ヶ月を過ぎる頃、子どもははじめて大人の膝の上からおりて、探索を始めます。「あれはなんだろう?」「触って確かめたい」という気持ちが強くなります。保育園の環境はその思いに応えるものにしているので、思う存分探索ができます。
でもふと我に返り、「まったく知らない場所・まったく知らない大人」に囲まれていると、不安にかられます。その時振り返るとニコニコとした保護者様がいることで安心し、また探索に戻ることができます。

これを繰り返しているうちに、子どもが保育園を「おうちにいる時のように安心できる場所」と信じられるようになると、保護者様に構わずに遊びに集中して過ごすようになります。

自己肯定感を育む保育

生まれた瞬間から、子どもは周囲の様子を知ろうとし、その中で成長しようとしています。
お腹が空いた時、おむつを代えて欲しい時、不安な時など、泣いたり声を上げたりして、自分の気持ちを周囲の人に伝えようとします。ネガティブな感情だけでなく、心地よかったり楽しかったりする時にも、その姿から意思を感じることができます。

大人のようなコミュニケーションができなくても、そこにある子どもの意思を大切に受け取り、その思いに寄り添うことで、信頼が生まれると考えています。信頼し合える生活の中で、子どもの自己肯定感が育まれていきます。これは生涯を通じて大切な感覚になります。

特定多数との関わり

今井保育園は、担当制保育(子どもと保育者の組み合わせを固定して行なう保育)は行なっておりません。

0・1歳児の時期、探索などの好奇心が湧き出し始めている中で、人間関係を単純なものにせず、限られた複数(特定多数)の信頼できる大人との関係を構築できるように配慮しています

成長を急かさない

1才になると「トイレトレーニング」を意識し始める保護者様が多いと思いますが、今井保育園では「トイレトレーニング」を行ないません
なぜかと言えば、トイレを使えるようになるのはトレーニングによる習慣化ではなく、排泄をコントロール(自分で排泄したいと感じたり、我慢できること)し、トイレを使うと子ども自身が決めた時だからです
その瞬間が来るまでじっくりと待つ、というのが今井保育園の考え方です。

同じようにおしゃべりしたり、文字を覚えたりといった、大人が子どもに早く行なってほしいと考えるようなことも、子ども本人に興味がなければ無理にやらせたりしません。
常に周囲に配置をしておき、興味を持ち始めた時、スムーズに入れるように準備をしています。

2才児の保育

数や順序がわかるようになる

2才ごろになると、数や順序の認識ができるようになります。
この時期には自然にそれらのトレーニングになるよう、食事の準備や手洗いの順番などに取り入れていくよう配慮していきます。

自分と他人がわかるようになる時期

生まれた時は自分とそれ以外の境目があいまいです。成長するにつれ、この境目が少しずつできあがっていきます。大人にもはっきりとわかるようになるのが2才の時期です。

境目がはっきりすると、自分と他人がわかり、他人が「友達」として認識されます。友達とコミュニケーションをとり、関わりを持つことが楽しい時期になっていきます。

一方で、関わりが増えればトラブルも増えていきます。子どものトラブルに大人が間にはいって解決してしまうと、子どもは「大人が良いということは行ない、ダメと言うことは隠れて行なう」ようになり、さらには「大人がいいということだけしかやらない」ようになります。

トラブルにはお互いに強い思いがあり、譲り合うことができず、それを解決する手段が考えつけない時に起こります。
今井保育園では大人は解決するのではなく、トラブルの当事者の中を仲介して、子ども達の気持ちを汲み取りながら「子ども自身による解決のアシスト」を行なうようにしています。こうすることで、子ども自身に課題の解決ができる自信と相手に対する信頼が育っていきます。

3〜5才児の保育

「教室」がない保育園

今井保育園の保育には体操教室や英語教室などのような「教室」がありません。

専門家による指導が受けられる「教室」は、一見効率よく子どもの能力を伸ばしてくれると感じやすいと思います。
しかし実際は、「理想的なフォーム」などの効率が良い方法を習ってしまうことで、その間にある過程を体験できないままになってしまい、いびつな体験になってしまいます。
また専門家の持つ「答え」が唯一のものになり、本当に大切な試行錯誤ができない・許されない環境になってしまいます。

失敗も悩みもない状態しか許されない子どもの育ちは、子ども本人にとっては歓迎できる状況とは言えないでしょう。

運動であれば遊びの中で36の動作(外部リンク:ボーネルンド社)が行なえれば、子ども達の運動能力は十分に育ちます。
英語などの第2言語の習得は、母語(日本では日本語)が確立されていないと言葉自体が不安定になり、自分という存在を認識することを難しくする場合があります。

今井保育園では「教室」をやめ、現時点での子ども達の成長に合わせた保育環境を検討するようにしています。
子ども達が自由な意思で何をするのか決められることで、その子が最も育ちたいことに集中でき、よりスムーズな成長につながっていきます。

子どもが「育ちたい」を保証する

子どもが今望むことに集中できること、逆に「何もしない」を保証することで、子ども自身がリラックスしながら、自らが望む姿への成長を決められます。

子ども同士のトラブルは、当事者間で話し合う場所「ピーステーブル」を使い、自分たちの力で解決できる方法を考えてもらいます。

大人が考える正しさを押し付けることで考える力を奪い、失敗から学ぶチャンスを奪うことがないよう、時間がかかっても子ども達の経験を失わせない環境を保証しています。

行事は、子ども一緒に作っていく

恒例となっている行事であっても、子ども達と一緒に作っていきます。
例をあげると、おたのしみ会(おゆうぎ会のような行事)で披露する出し物は、内容から曲の選定、衣装や小道具まで子ども達が中心になって決めていきます。発達によってできることは変わりますので、その年の子ども達ならではの内容になります。

小学校との接続

「好きなことだけさせていたら、わがままになる」「我慢を覚えさせないと、小学校に行った時に苦労する」
このように心配される向きがありますが、それはご無用です。

我々今井保育園は、「大人の正しいと考えること」「我慢させること」を徹底していた過去の体験から、その結果子どもと大人の信頼関係が失われ、小学校以降の学習態度に悪い影響が出ることを学びました。

正しさを教える前に、子ども自身が信頼され、認められていることを疑いなく感じられるよう配慮しています。子どもが「信頼されている自分」が大人から責任ある行動を期待されていると認識することで、自ら大人の期待に応えたいと考えるようになります。

もちろん未熟なコミュニケーションではトラブルをすべて解決することはできません。今の段階では難しいと判断したものについては保育者が介入し、解決をはかります。

子どもを信頼する大人と一緒に過ごした経験は、大人に対する無条件の信頼を持ったままで小学校に進むことになり、まっすぐで前向きな学習態度として現れます。

凸凹(でこぼこ)の子の保育

発達が全体的に進む子ども(定型発達の子)だけではなく、少し早い部分があったり遅い部分がある子もいます。いわゆる発達障害等の子もこれに含まれます。そういった子どもを「凸凹(でこぼこ)の子」と呼んだりもします。

凸凹の子は定型発達の子に比べて、得意なこと、苦手とすることに片寄りがあります。無理にやらせたり、合わないトレーニングを行なっても、状況が改善することはありません。

今井保育園では、(株)水戸心理・療育センター(外部リンク)と提携し、臨床心理士による観察と助言を定期的に受けるようにしています。
これによって保育現場の経験と勘だけに頼った対応ではなく、専門性の高い援助を可能にしています。

全体を通して

「○才だから、これができないといけない」というような、ひとくくりにした見方はせず、子ども一人ひとりの発達を観察し、より適した保育を提供できるよう検討しています。

臨床心理士による定期的な観察を行ない、そのフィードバックを参考にしながら、子どもの「いま」を切り取り、少し先を見通しながら援助を行ないます。

今井保育園のお食事

今井保育園のお食事は、午前のおやつ(0〜2才児)、お昼ごはん、午後のおやつ(全園児)を完全給食で提供します。

3名の栄養士(内1名は管理栄養士)が素材や調味料などにこだわり、毎日手作りの温かい食事を用意します。

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普段の保育の様子をご覧いただけます。

「今井保育園の保育」は何をめざしているのか?

子供が育つ時

子どもが育つ時、そこには「子ども自身が育とうとする心」があります。
今井保育園の保育は「大人の期待に応える子ども」ではなく、子ども自身が「自らの育ちを自分自身で決められる自由」によって、育つ姿を目指せるように援助する保育になっています。

一人ひとりの育つスピードは違うため、「何才児だから、これができるようになりましょう」というような目標ではなく、それぞれの発達の段階を観察しながら「子ども自身が考えている目標」を想定して、保育環境を整えます。

なぜ「一人ひとりの育つスピード」に配慮しているのかといえば、毎日の生活の中で「自分自身で決められる自由」を持つことで、「自己肯定感」「自己実現感」「社会性」をそれぞれ獲得できると考えているからです。

年齢0才1才2才3才4才5才〜
保育内容自己肯定感を育む
  自己実現感を育む
   社会性を獲得する

自己肯定感、自己実現感、社会性の獲得

自己肯定感とは「私は生きていていいのだ」という感覚で、保護してくれている大人からの無条件の愛情が作り出すと言われています。

そして自己実現感とは「私は何かを実現できるのだ。たとえ何度失敗したとしても。」という感覚です。自ら考え、選択し、決断することを繰り返し行なうことで備わっていくと考えられるものです。

自己肯定感は「2才までの課題」をこなすことで獲得できる、と言われます。「2才までの課題」とは大人からの「私はあなたを無条件に愛している」という体験を積み上げるということです。条件をつけて愛情を与えるようなこと、例えば「◯◯したから良い子」「××したら△△していい」というような条件をつけてはいけない、と言われています。

「いたずら」と「無条件の愛情」

0~2才の時期は様々な「いたずら」をします。この「いたずら」は「大人から見た時に望ましくない行為」ではありますが、子どもからすれば「興味を持ったものに対する観察や実験」です。この行為を「無条件の愛情で良きものとして捉え、許してくれる大人」の存在が、自己肯定感を育てます。

ものをなめる・かじる・放るなどの行為から始まり、座る・立つ・歩く(走る)などの動作、そして最後は「おむつをはずす」という決断に至るまで、子供本人にすればすべてが実験なのです。

3才を迎えると「社会性の芽生え」が始まります。「私」だけの認識だったものが、社会性が備わると「私とあなた」という人との関わりの中で自分が存在すると理解し始めます。この頃から他者の気持ちを考えて行動することができるようになると言われています。
このタイミングから幼児期の「自己実現感」の成長が始まります。

なんだろう・なぜだろうという疑問を持つ、あるいは、やってみたいという行動への欲求がおこるなどして、それを解決するために自ら考え、選択し、時には友達の力を借りたり真似をしたりして、最後までやり通したり、諦めたりします。これを何度も繰り返すことで自己実現感が育っていきます。

諦めることを許してもらえる

もっとも大切なのは「諦めることを許してもらえる」ことです。我々大人は「始めたことは最後までやり通さなくてはならない」と教育されていますので、なかなか諦めるのを許すことができません。しかしそれは「自分が好きなことを、自分でやろうと決める」ようになってからの話であり、これができるのは9才以降とされています。つまり保育園にいる子ども達はまだまだ「決めることの練習」をしているに過ぎません。

一度諦めたとしても、また後に(翌日かも知れませんし、1年後かもしれませんが)再び挑戦を始めるかもしれません。
何度でも挑戦し、諦め、また挑戦する、ということを何度も繰り返すことで、自分は途中で失敗したとしても目的を達成できるのだ、という自信を獲得します。この間に失敗を許してくれる大人の「無条件の愛情」は、自己肯定感を育てる時と同様、最も大切な条件となります。
自分の挑戦ができる子は、友人の挑戦を応援することもできるようになります。協力しあうことで一人では成し得ないことにも近づけることに気づくのです。

今井保育園が目指す保育「何度でも試行錯誤していく勇気を育てる」

これらを踏まえ、今井保育園の保育を組み立てています。
子どもが自らを生きていていいのだと認め、疑問を見つけ解決しようとし、何度失敗したとしても諦めずに挑戦することができると認識し、また友人と力を合わせて何度でも試行錯誤していく勇気を持てるようにしたい、と考えています。

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