園長コラム『「いっちょかみ」のすすめ』

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いよいよ東京2020大会が始まりました。
連日の日本代表選手の方々のメダルラッシュに思わず熱くなってしまっていますが、それ以外にもオリンピック・パラリンピックでは普段見る機会が少ない競技を観戦できることが魅力の一つとなっています。
どの種目も、海外のトップ選手による競技の様子はまったくの素人である私ですら息を呑むような素晴らしいもので、あらためてオリンピック・パラリンピックが開催されて良かったと感じました。

日本人選手が活躍すると、その競技の用具がよく売れるようになります。
中には子どもにやらせてみたいと買い与えることも多いようで、今回は男子・女子ストリートで日本人が金メダルを獲得したスケートボードが売れ始めています。かつても石川遼さんが活躍すればゴルフ用品、錦織圭さんが活躍するとテニス用品と、「日本人でも活躍できる」とわかると、我が子にも挑戦させてみようとする親御さんが増えたのと同じことですね。

ただ、ここで気にしておきたいのが「子ども自身はどう考えているか」という点です。
小学生の時にスポーツをやっていた方には経験があると思いますが、「自分がやりたかったスポーツではなく、親の勧めでやりはじめた」「親にやめたいと言っても辞めさせてくれなかった」という体験をした方は少なからずいるのではないでしょうか。

一度始めたことは最後までやりきる、という美徳の捉え方もありますが、辞めたいと感じた多くの方はその後やっていたスポーツを嫌いになってしまっています。
「いっちょかみ」で構わないので、いずれ好きなこと・得意なことに出会えると考えて、様々挑戦させてみるのは良いことです。親の思い(自分が反対されてできなかったことを子どもにさせようとする、など)とは食い違うことがほとんどですので、子どもの思いを大切にしてあげてもらえたらと思います。

園長 橋本貴志