ゆっくりゆっくり

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夏も終わりに向かいつつあるようです。
最近はもっとも暑くなるのは7月の中旬ですが、今から30年ほど前は30度を超える日もまれでした。一説には江戸時代の夏の平均気温は27度程度だったとも言われており、年々日本が熱帯気候に近づいているのかとも考えてしまいます。
あと少しでこの熱波ともお別れになりますが、それまでの間はどうか無理せず健康にお過ごしいただければと存じます。

さて毎年ですが、夏のコラムに書かせていただくことに「トイレトレーニング」がございます。
2015年7月には『自分で決めるおむつはずし』、2016年6月には『逆の効果』というタイトルで、トイレを使った排泄を急ぐ必要が無いこと、トイレトレーニングではなくお子さまの成長を見守ってほしい、ということを考えて書かせていただきました。

子の成長を願わない親はなく、その点はなんらおかしなことはありません。トイレが使えるようになる、ということは初めて立ち上がったのと同じくらい成長を感じさせるセンセーショナルな出来事で、心待ちされるのは大変よくわかります。

ところがその成長を「急いで」させる、となると話は別です。

急がせたところで、その子その子のペースで成長しています。これは生まれ持ったペースがあるとしか形容できないのですが、何か特別な訓練によるものではありません。どうやら、自分のペースで成長することが許されれば、そのスピードは最適化される、ということは言えるようです。
親や周りの大人はゆっくりと確実に成長している子ども達を「ゆっくりゆっくり」見守って、その様子を楽しみにしていればいいのではないかと考えております。