今年度のおゆうぎ会も、大変盛況の中、終えることができました。
私個人のことですが、1月末に左耳を中心に帯状疱疹となってしまい、症状が進む中で後遺症である左顔面神経の麻痺も発症してしまいました。医師からは安静にするよう指示され、おゆうぎ会当日もそうですが、2月中も療養生活が続いております。職員達のバックアップもあり、園の運営には支障はございませんが、ご迷惑をお掛けしております。
さて、よく2才児になると「イヤイヤ期」とか「魔の2才」とか言いまして、様々悩まされる時期とされています。
この「イヤイヤ期」「魔の2才」という呼び方、どうも親の側から見た時の表現に片寄っていないか、と気になっています。
2才の子どもを観察していると、よく怒ったり、泣いたりしています。ただ怒り、泣いている、なんていうことはなく、必ずきっかけがあります。
そのきっかけというのが、「自分がやろうとしたことを大人が邪魔した(大人の目線:子どもがいたずらしようとしたのを阻止した)」とか「一所懸命にやっていることをやめさせられた(大人の目線:子どもがいたずらしているのをやめさせた)」「嫌なことをされた(大人の目線:オムツを替えるなど、やらなければいけないことをやった)」というものが大部分です。
大人が「いたずら」と受け取った子どもの行為は、彼らにしてみれば「一所懸命にやろうとしていること/やっていること」であり、なぜイヤがったり怒ったりするのかといえば、「大人が邪魔をする、嫌なことをする」から、と考えられます。
発達の観点からすると、2才ごろは自我を自分の外側に表現として見せるようになる頃と言われております。つまり大人が「イヤイヤ期」と思ってしまう時期は、自分のやりたいことや好みを周りの人に知らせられるようになる時期、と言えます。
達者におしゃべりができるのなら「ぼくにやらせて」「わたしにまかせて」と言いたいのではないでしょうか。
そこで、これからは2才のこの時期を「やらせてまかせて期」と呼ぶ、とご提案いたします。これならポジティブなイメージを持って見られるのではないでしょうか。
できる範囲でよろしいかと思いますので、子ども達の「やらせてまかせて」の気持ちを大切にしていただけたらと存じます。