園長コラム「季節の変わり目」

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明日は6月。もう6月と言わざるを得ないくらい、あっという間に時間が過ぎていきますね。

今日5/31から5日間ほどは七十二候で「麦秋至(むぎのときいたる)」といい、いわゆる麦秋(ばくしゅう)の時期、季節は初夏ということになります。もう夏なんですね。
そういえば台風も来るし、晴れた日の日差しはすっかり夏です。ついこの間まで寒かったのに……季節の変わり目がはっきりしていると思いながら、もうひとつの可能性を考えました。

私自身が歳をとり、季節の変わり目を感じることなく時を過ごしているのではないか、という可能性です。
歳をとると時間の流れが早く感じられる、という説があります。
幼い頃は初めて体験することが多く、一つひとつを理解しながらとなるので時間の経過が遅く感じるが、大人になるにつれて初めてと感じることが少なくなることで体感時間が早くなっていく、というものです。
ということは、大人と子ども達の感性には必ずズレがあります。このズレを意識しなければ、子ども達にとって「うれしい大人」にはなれません。
あらためて、確認が必要だと感じました。

冒頭の七十二候のような季節を教えてくれる言葉は、季節に疎くなった頃から大切なものに思えるようになりました。
現在放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」では、清少納言(せい・しょうなごん)が深く傷ついた中宮定子(ちゅうぐう・ていし)に「春はあけぼの」から始まる四季の美しさ・おもしろさ・味わい深さを記した書をそっと差し入れるシーンがありました。

心が何かを感じにくくなった時に、自然の持つ美しさが自分を取り戻すのに大きな支えになってくれるのかもしれません。

園長 橋本貴志