ご入園・ご進級おめでとうございます!
令和7年度がはじまります。この1年も子ども達の成長を邪魔しない、安心できるセーフティゾーンとなれるよう、保育環境を整えてまいります。
4月1日は年度の変わり目で、環境がガラリと変わるタイミングです。
新入園児はもちろん、進級園児も過ごす部屋が変わり、今まで一緒にいた子ども達が卒園して、雰囲気が大きく変わります。
こういう時は子ども達にとって非常にストレスが高まりやすく、不測の事態が起こりやすくなります。
少々怖いお話をしますが、あるSIDS(乳幼児突然死症候群)の調査では31例の事例のうち、登園の初日に12.9%が発生し、2日目〜1ヶ月以内で41.9%、つまり1ヶ月以内に半数以上の54.8%の発生例が集中していたとのことでした。
また小児科の医師によれば、入園から9ヶ月間は感染症にかかりやすい時期であるとのことです。
保育園は多くの子どもが通う場所で、今までこれだけたくさんの人と長い時間を過ごしたことはないため、他所からの感染症をもらいやすくなります。
予防接種を受けていれば、本当に危ない感染症の症状は軽くなりますので心配はありません。
しかし慣れない環境にいるストレスで、免疫が弱くなることもあり、こちらも不測の事態が起こりやすいと言えるでしょう。
大人の環境も変わるため、子どもの体調が悪いとなると焦りや不安を感じ、困ってしまうことも多いと思います。
それでも子どもは大人だけが頼りですから、なんとかしてあげなければならないのですが、これも永遠に続くわけではありません。
まずは1週間、そして1ヶ月、次に3ヶ月と区切りごとにお子様の様子をよくよく観察してください。新たな環境に慣れて、できることも増え、成長を大きく感じられる時期となります。
子どもはそれぞれが適切なスピードで成長しています。この1年、その成長を急かせるでもなく立ち止まらせることもなく、邪魔をしないように過ごしていければまずは上々、という心持ちで過ごせるよう願うばかりです。
園長 橋本貴志
参考:保育預かり初期のストレスとSIDS危険因子の関係について(https://www.blog.crn.or.jp/lab/09/01.html)