園長コラム「水始涸」

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暑さ寒さも彼岸まで、の秋のお彼岸が終わりました。さすがに夏日も減るだろうと期待していましたが、まだまだ残暑が続きます。今年はここまでに90日以上夏日があったそうで、心身ともに疲れがたまっているのではないでしょうか。

暦(こよみ)の七十二候(しちじゅうにこう)でいうと昨日10/1までは「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」寒さを覚えた虫たちが地中に姿を隠す頃、明日10/3からは「水始涸(みずはじめてかるる)」田んぼの水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃、とされています。
そろそろ涼しさよりも寒さを感じる季節になりつつある、ということでしょうか。

七十二候は古代中国から伝えられ、いま使われているのは日本の風土に合わせて江戸時代に整えられた「本朝(ほんちょう)七十二候」となっています。
かなり前に作られたものなのですが読んでみると、なるほど今の時期に合っているかな?と感じられます。

昨日と今日、今日と明日を比較すると同じように見えて少しずつ変化があります。この違いに気づくことで豊かな情緒を感じられるような気持ちになります。

10/8からは「鴻雁来(こうがんきたる)」雁が北から渡ってくる頃、だそうなので、空を見上げて渡り鳥が飛んでいるか、観察してみてください。

園長 橋本貴志