園長コラム「一人ひとりのカレンダー」

この記事は約1分で読めます。

今年も残すところ後2ヶ月となりました。
「えー?もうそんな時期なの?」と感じてしまうのですが、これを私は「カレンダーのマジック」と呼んでいます。

1年のどこにスタートを置くかによって、同じタイミングであってもまったく違う印象を持ってしまいます。
1月から数えれば11ヶ月目ですが、4月の年度始めから数えればまだ8ヶ月目です。お勤めの会社によっては10月から今期が始まるよ、というところもありますから、そこでは2ヶ月目、ということになります。
同じ月なのに感覚の違いが生まれる点が面白いな、と思います。

子どもにも「カレンダー」が存在します。誕生日とは別に、一人ひとりスタートの違うカレンダーを持っていて、それが個性を形作ります。
同じ年齢・月齢のお子様でも同じように発達するのではなく、1才になる前に立って歩く子もいれば、1才を過ぎてもものすごいスピードのハイハイで移動して立つ素振りも見せない子もいる、という個々の違いがあります。大人が「もうそろそろ?」と思っても、子ども自身は「まだまだ」と捉えている、というようにその子毎の「カレンダー」によってそれぞれ決めている、と言えます。

あわてることなく、お子様の成長を見守っていただければ幸いです。

園長 橋本貴志