今年度最後のコラムになりました。
新しい園舎で迎える最初の年、というところに期するものがあったのですが、振り返ればすっかり新型コロナウイルスに振り回されていたような気がします。
そのような中で、昨年は諦めざる得なかったゆり組のお茶会を開催することができました。
2組ずつご案内しての茶席は、時間こそ短いものでしたが、今までと違って間近で子どもの所作を見ることができ、子どもにとっても待ち時間が少ない分、集中して心づくしのおもてなしができた様子でした。
緊張感がありながらもゆったりとして落ち着いた雰囲気は、茶席本来の姿に近いものだったのではないかと思われます。
今まで通りには行かなくても、ものごとの根っこにこだわっていくと、自然とあるべき姿が見えてくるのではないでしょうか。
もうすぐ卒園式です。新型コロナウイルスによって形を変えてしまうことになりましたが、そこにある根っこにこだわり、心を尽くしてお祝いしたいと考えています。
この1年間の保育に対してのご理解・ご協力に感謝いたします。
また来年度もよろしくお願いいたします。
園長 橋本 貴志