令和となって1ヶ月、長かった(もう少し長くても良かった?)ゴールデンウィークも少々遠い昔のことのように感じております。
昭和から平成の改元の際は、昭和天皇崩御(ほうぎょ)にともなうものでしたので、世の中は自粛ムード一色でした。今回は上皇陛下の大御心(おおみこころ)により、誠にめでたい雰囲気の中での新天皇陛下御即位であったことは、国民の一人として幸せなことでありました。
さて、今井保育園ではゴールデンウィーク明けに「花まつり」を行ないました。
ご存知の通り、お釈迦様のお生まれになった日をお祝いするお祭りで、「降誕会(ごうたんえ)」また産湯に見立てた甘茶を誕生仏にそそぐところから「灌仏会(かんぶつえ)」と呼んだりもします。
子ども達にはお釈迦様のお誕生からお亡くなりになるまでのお話をさせていただき、人のためを想い、一生を送られたお姿の一端でも伝わればありがたいことと考えております。
お釈迦様のお生まれになったのは現在のネパールにあるルンビニーという場所です。
お母様である摩耶夫人(まやぶにん)が、このルンビニーの花園で休憩している際に産気づき、右脇の下からお釈迦様が姿を現した、と伝えられています。
この時の姿を模した「摩耶夫人および天人像」は様々な寺院でまつられています。その中でも有名なものに、法隆寺に伝わり、明治時代に皇室へ献上され、その後国有となった「法隆寺献納宝物」の中の一つがあります。
こちらは上野の東京国立博物館の「法隆寺宝物館」内に安置され、休館日以外はいつでも拝観できます。
■「摩耶夫人及び天人像(まやぶにんおよびてんにんぞう)」法隆寺宝物館収蔵http://bit.ly/mayabunin
この像をテーマにした作品でユニークなものがあります。NHK Eテレ「びじゅチューン!」で制作された「ツイスト出産」という映像作品です。
■ツイスト出産『びじゅチューン!』YouTube
http://bit.ly/shussan
難しく堅苦しく感じることも多い美術品というものも、こうして見ていると楽しく愛らしく思えてきて親近感を覚えます。
お子様と一緒に、お時間のある時にご覧いただければ幸いです。