平成27年度より「子ども・子育て支援新制度」がスタートします。どのような内容になるのか、現在、国・都・市それぞれの「子ども・子育て会議」で議論を重ね、定まりつつあるという状況です。
どのような制度になったとしても、保育園には子どもの育ちを見つめ、より良い育ちを目指して保育を実施していく以外の道はありません。大きくあり方が変わることはありませんので、どうぞご心配なされませんようお願いいたします。
子どものより良い育ちを考える上で大切にしたいことに「食」があります。食べること、また食べ物として命をいただくことの大切さを伝えるため、食育活動を実施しています。
園の畑で種や苗を植え、水やりをし、実った野菜を収穫した時の子ども達の笑顔や、苦手な野菜でも自分で育てたものならがんばって食べられるという発見が、食育の意味であろうと考えております。
一方で「大人の食育」はどうなっているでしょうか。お店では年中同じ食品が買え、インターネットにはレシピがいくらでも溢れている中で、食についての情報は十分すぎるほどに思えます。
しかし、はたして大人の中で旬の野菜を知っている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。また調理方法はどうでしょうか。
野菜の栄養は旬の時期が一番豊富になります。そして、一つの野菜の中に均等に栄養があるわけではなく一部に(根菜類なら皮、キャベツなら芯に、など)集まっており、場合によってはせっかくの栄養を野菜くずとして捨ててしまっていることもあります。
また最近ではカロリーオフの油が主流となっているため、大人に合わせた食生活の中で子どもに油不足・塩分不足がおきることもあるようです。私たち大人に食の知識が不足しているため、食事はとらせているにもかかわらず、子どもを栄養不足の状態にしてしまっている可能性があります。
インターネットを使って旬の野菜の情報や、食べにくい部分からでも栄養を引き出す方法を知ることもできますので、下記の参考資料をぜひご一読ください。
【参考資料】
食べ頃カレンダー 旬の野菜
http://www.yasainavi.com/calendar/
「魔法のだし“ベジブロス”」 | NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/you-doki/archive/life/20130509.html