福島の保育園

 今日11月29日で、2011年3月11日から995日目となりました。東日本大震災の爪あとは個々人の記憶とともに、東京電力・福島第一原発事故を始めとする、いまだ解決しない様々な課題として残り続けています。

 幸い、青梅は震災前と変わらない生活を過ごせますが、被災地、特に放射性物質で汚染された福島では外出もままならない状態で日常を送らなければならず、その終わりはいつになるか想像もつきません。

 福島の保育園とお話をすると、「物は以前と変わらないくらいあるが、東京から忘れられないか心配」という話題とともに「今ここで生活している子供たちは自然というものと、まったく触れ合うことなく育っている。このままではどのように育つのでしょうか」という心配を抱えているとおっしゃっていました。

 昨年度、東京都民間保育園協会を通じて、皆さまからの募金を福島の保育園へ寄付させていただきました。その募金はバスをチャーターする資金として使わせていただき、これまでもこれからも、多数の子供たちの遠足等の移動手段資金として使われていきます。
 しかし肝心の日常の中に自然の姿はありません。外遊びもできず、毎年子供たちは保育園を卒園していってしまいます。

 そんな中、新しい支援として「どんぐりを福島の保育園へ送ろう」というアイディアが出ています。今ではできなくなってしまったどんぐり拾いを東京の保育園の園児が代わりに行ない、福島の保育園の子供たちに遊んでもらおうというのです。
 どんぐりの中には虫が入っているものもあり、煙でいぶしたりして虫を殺して遊び道具にします。しかし福島の保育園からは「今となってはどんぐりの中の虫も愛おしい」と、ぜひそのまま送ってくれないか、との声が届いています。その話を聞き、胸に迫るものがありました。

 支援の形は日々変化して行きます。これからは子供一人ひとりの育ちを考える支援を検討できればと考えています。皆さまにおかれましても、個々それぞれの形でご支援をいただければ幸いです。

 末筆になりますが、先日のフィリピン台風被害へのご支援、ありがとうございました。

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