今やWebサイトを持っていない企業の方が珍しい世の中となりました。
ある大手企業では新たに取引をはじめようとしたとき、その会社がWebサイトを開設していないと、受発注できないルールがあるそうです。
個人で言う証明書代わりになっているのですね。
今井保育園も今年度からWebサイトを開設して、毎日のように更新しています。
せっかく作るからには何らかの役割を持たせなければなりません。
上場企業ならIR、メーカーなら製品のPRなどの役割を果たしています。
では、保育所は何のためにWebサイトを持っているのでしょうか?
- 保育所の活動を知らせる(行事の予告・報告、給食の写真など)
- 「入園のしおり」の代用
- 利用検討者向けの情報提供
といったところでしょうか。
そうするといくつか疑問が出てきます。
- 誰に対して活動を知らせるの?
- 「しおり」は全員に配布しているのに、Webサイトであらためて確認する人はいるの?
- 検討できるほどの情報量を掲載しているの?
これらの疑問は「せっかく毎日更新していても、見る人があまりいないコンテンツばかりになるのではないか」という懸念につながります。
せっかく作ったWebサイトです。なるべく役に立つものになってほしい。
その役割を考えるとき、どのような方が見るのかを想像しながら検討すると、より具体的な在り方に近づけると思います。
今井保育園のWebサイトではターゲットを、「迷いながら懸命に育児をしている乳幼児の保護者」としました。
子育てに悩むのは、新たに親となった人なら当たり前のことです。
保育所の役割は入所許可がおりた子供を預かって保育することですが、それ以外にもその地域にいる乳幼児を育てている親御さんのサポートも期待されています。
直接お話しをうかがえれば相談に乗ることもできますが、時間の都合がつかない方や、あるいは初対面の人と踏み込んだ会話することが苦手という方もいらっしゃいます。
また巷には育児情報があふれており、熱意を持っている親御さんは膨大な情報と格闘しながら、より「ベスト」な育児・教育を施そうと懸命になるほど、矛盾する内容に振り回されている場合もございます。
育児は大変。だけど、必要以上に苦しまなくても済み、その分、喜びを感じながらお子様と一緒に成長していただきたい。
そんな情報を発信できたらと考えています。