10月下旬になって、ようやく秋らしい気候になりました。寒暖差が激しく、体調を崩されている方も多いのではないでしょうか。
マイコプラズマ肺炎が過去10年で最大の流行となっているところへ、利用者の皆さまからは新型コロナウイルス感染症や季節外れのインフルエンザなどに感染・発症したとのご報告もいただいています。
幸い今井保育園でクラスターが発生することはなく、日々変わらず過ごすことができています。これは大変ありがたいことです。
日々変わらない様子と言いますと、我々人間は昨日と今日であまり大きな変化はありません。気温や日照時間などに左右されず、一定の体調を維持することができる「ホメオスタシス」と呼ばれる機能を持っているからです。
体が気温の低下をキャッチすると、自律神経が働いてホルモン分泌や血管を介して臓器や末梢組織に変化を与え、体温を上げるようにするなどのバランスを取ろうとします。寝ていようが目覚めていようが関係なく、自動的に反応するようになっているため普段は意識しませんが、とても高度なことをやってくれているのですね。
この調和がとれた状態を壊すのが病気です。本来なら問題なくホメオスタシスが働くはずが、そうできない状態にされてしまう訳ですから、まずはホメオスタシスが働く状態に戻さなくてはなりません。
寒暖差やウイルスという外的なものによるので、人間にできるのはとにかく不調を感じたら休むことしか方法がないようです。
子ども達は私たち大人よりも敏感です。というよりも、大人は鈍感になれるようホルモン分泌で脳にコントロールされてしまっているのかもしれません。
お子様の様子をよく見て、少し変だな、と感じられた時はぜひお休みして、おうちでゆっくり過ごすようにお願いいたします。体調を悪くする前に休むことは最大の病気対策です。
園長 橋本貴志