園長コラム「自分を肯定してくれる場所」

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パリオリンピックが開幕しました。

お家芸と言われ、テレビ中継がされる柔道や体操、新しいお家芸とも言えるスケートボード以外でも日本人選手の活躍が目立ちます。

馬術は実に92年ぶりのメダル獲得、男子体操ではギリギリまで不調だった選手がなんとか持ち直し団体で金メダルを得るなどの影で、大会前には金メダル確実と言われていた選手が早くも敗れる姿もあります。

4年に一度の大会には、その時に何が起こるかわからない怖さがあると思い知らされます。

ただ全体的には日本人選手の活躍は目覚ましく、メダル獲得数もずいぶん多いようです。

これに対して以前のような精神論だけではなく、科学的なトレーニングが徹底されるようになったことを要因とする論説を目にしました。ただ一方で「精神」も重要な要素だと考えられます。

それは「仲間の支え」や「認め合うライバル」がもたらす「自由で開かれた肯定的な精神状態」です。

作業効率についての実験を行った際に、『賃金や休憩を増やしても生産性にはほぼ無関係。唯一生産性に影響が出た要素が「作業者たちの仲間意識」。仲の良いグループと悪いグループでは生産性に顕著な差が出る。(日経ビジネス・2018/09)』という結果が出たそうです。

オリンピックに出場する選手たちを見ると、国の隔てなく、そのような肯定的な雰囲気があるように感じます。

自分を肯定してくれる場所は、それだけで人の能力を伸ばしてくれるようです。
子ども達にとって、今井保育園がそういう場になれるように努力したいと考えます。

園長 橋本貴志