保育園は生活の場

ご入園・ご進級おめでとうございます。
本日から新しい環境で過ごすことになる子ども達は、きっと落ち着かない様子だろうと思います。
先ほど園児に呼び止められ、「わたし、ゆりぐみさんになっちゃった」と報告(?)をもらいました。大きくなって色々できるようになっていく楽しみと共に、それに対する責任感も感じ始めているような口ぶりに、年度初めの期待と緊張感を滲ませているように受け止めました。

今井保育園では年齢毎の「ゾーン」に分けた環境を整えています。ここでいう年齢とは実年齢ではなく、概ねその年齢に達した時の発達段階のことを指しています。
子どもによって、実年齢と発達の年齢が異なることがあり、また段階が進んでいくスピードもバラバラです。「4月1日になったんだから、これができるようになるでしょ」というものではありませんので、「今」の状況に合った環境で過ごせることは子どもにとって過ごしやすい状況だと考えています。

一方で「子どもと言えども、安心を与えるだけでなく厳しさも伝えるべきではないか」という意見があります。
しかしこれは当の子どもにとって、望んでもいないことをやらされ、失敗すれば怒られるという理不尽な状況になります。理不尽さを体験させても混乱させるだけ、さらに大人への不信感を持たせてしまうなど、良いことは一つもありません。

今井保育園は、子ども達にとって自宅のようにくつろげる「生活の場」であり、「ここにいていいんだ」「何もしなくても認められるんだ」「自分は何かできるんだ」と無条件に安心できる場所でなくてはならない、と自ら規定しています。
今年もゆっくりと成長する子ども達を、私たち保育者もゆっくりと寄り添い、その子の成長が最適な状態となるよう配慮していきたいと考えています。

園長 橋本貴志

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