根拠のある対策

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新型コロナウイルスの感染が、再び拡大しています。
東京都では11月28日から3週間、飲食店の時間短縮営業を要請する呼びかけが始まりました。
青梅市においては、総合病院で発生したクラスターは収束宣言が出されましたが、その後も日々感染者数が増えています。
再び緊急事態宣言が出されるのではないかという懸念が出てきていますので、一人ひとりの予防が重要であると認識を新たにしています。

全国の保育園でも様々な対策がなされていますが、主なものは以下のような対策です。

・うがい、手洗い、手指のアルコール消毒をこまめに行う。
・頻繁に人が触る場所(ドアの取手など)をアルコールで拭く。
・換気は常に行なう。

ご家庭でもお店でも、よく目にするような対策です。
しかし、次のような少し無理のある対策もあります。

・3才以上の園児にマスクを常につけさせる。(2才以下の常時着用は危険とされているため。)
・食事中は一人ずつに区切った「ついたて」に座り、横の人とのおしゃべりを禁止する。
・子ども同士の接触をなるべく無くし、室内遊びは一人ずつ座って壁に向かって行なう。

中にはすべて守れる子もいるのでしょうが、マスクを嫌がる子、ついたてから顔を出しておしゃべりする子、友達と一緒に協力して遊ぶ子など、普通の子どもならよくある様子をすべて禁止することになりますので、実際には大変困難な対策と言えるでしょう。

先日目にした記事(沖縄の数カ所の保育所でクラスターが発生したことを受け、その経過を分析している医師によるもの)では、「職員から園児への感染リスクは高いものの、園児から職員へ、あるいは園児同士の感染リスクは高くない」とされていました。これは「家庭において、園児から家族への感染事例が少ない」ことから推測されるそうです。
記事によれば「職員が昼食を共にしたなど、職員がマスクを外すイベント(行事)で拡がった可能性があ」るそうです。

当園ではお昼ご飯やおやつの際、職員が子どもと一緒に食事をとることはしていませんが、実はこれが有効な対策だったということです。

マスクについても、一般的に販売されているマスクでは不織布のものが最も拡散防止・吸込み防止効果が高く、フェイスシールドやマウスシールドなどはほとんど効果がない、という実験結果が発表されています。

きちんと根拠のある対策を取ることで、子どもも大人も、なるべく無理のない感染予防対策を行なうようにするのが、大切だと考えます。