いつも子供は一所懸命

この記事は約2分で読めます。

各宣言・措置、東京アラートが解除され、6月から「新しい生活様式」のもと、私たちの新しい日常が訪れました。
保育園はと言いますと、4月の年度始まりが2ヶ月遅れでやってきた様子で、2ヶ月間の「日常」からの転換は、大人同様に子供たちにとっても大変なことであると感じます。

ある教育研究者の方が、3月の臨時休校期間に際し「1ヶ月後に子供たちの学力について調査してみると良い」とおっしゃっていて、休校が良い影響を与えないのではないか、と危惧されていました。
しかし都合3ヶ月間の臨時休校・自粛期間を経た子供たちを改めて見るに「子供はどんな環境でも成長するし、学ぶ力を持っている」と思わざるを得ません。

大人が手間ひまをかけただけ子供がよく育つ、というわけではありません。逆に「成功するように」「失敗しないように」と大人が手を出してしまい、自分で考え実行することに戸惑うようになってしまった子供の姿を見ることがあります。
同じ月齢・年齢の子と比較しても意味はありません。他の子よりもできる時期が遅くても、時間と共にできることが増え、いずれほとんど違いはなくなります。

問題を作り出すのはいつも「大人の願望」です。
子供自身には何も問題はなく、ただ与えられた時間が少なかったり、大人が考えた「結果」と違う結果にたどり着いただけだったりします。
私たち大人がゆっくりと時間を取って、子供が何を考えているか丁寧に観察すれば、大人の心配がほとんど不要なものであると知ることができます。

いつも子供は一所懸命です。その一所懸命さに敬意を持ちながら、新しい日常を送りたいと考えています。