平成28年が始まり、もう1ヶ月がたとうとしています。
園ではおゆうぎ会にむけた準備の期間に入り、子ども達自身が自分たちで考え、自分たちの力でおゆうぎを作り上げていこうとしています。
子ども達だけで本当にできるの? と疑問に持たれるかもしれません。これは「できる」とも「できない」とも言えます。大人が指導すればより高いレベルの出し物にできますので、この見方からすれば「できない」となります。
しかし子ども達の中から湧き上がってくるアイディアとやりたいという気持ちを形にして実現させていく、ということなら「できる」と言えるでしょう。私達が大切にしたいと考えているのはこの子ども達の「気持ち」です。
大人でも自分の思いで「ぜひやりたい!」と考えることは、楽しくやりがいを持って成し遂げると思います。逆に人に言われたからやらなくてはならない事というものには、やりがいを感じにくいでしょう。
子どもも同じです。当然、やる気があっても上手くいくこともあれば失敗することもあります。自分で決めてやることでの失敗は学びが多く、さらには失敗では終わらせずに成功するまで粘り強く挑戦していくのではないか、と考えられます。
またお友達と一緒におゆうぎを作り上げることは「協同的学び」の機会になります。
一般的に4歳を境にして「社会性」を獲得すると言われています。社会性は「私」と「あなた」を認識し、その上で「あなた」になる=相手の気持ちを想像できるようになる、人が社会を作る上で必須となる能力です。
社会性が獲得されるようになると、自分がやりたいこと・やりたくないこと、お友達がやりたいこと・やりたくないことに折り合いをつけるだけではありません。もっと大切な、協力してお互いのやりたいことを組み合わせて、一人ではできないことに挑戦する、また失敗しても違う方法を考えたり、励まし合うこともできるようになります。この互いに作用しながらのトライ&エラー繰り返すことを「協同的学び」といいます。
おゆうぎ会では子ども達が学びから何を獲得したか、ぜひご覧いただければと思います。