ゴールデンウィークが終わり、1ヶ月ほど経って園内での子ども達も落ち着いた雰囲気になっています。園舎裏の菜園ですくすく成長するじゃがいもやいんげん豆の様子を観察したり、散歩に出かけるなど野外遊びも増えて、楽しげな声であふれています。
子ども達は4月のご入園・ご進級の時からは想像つかないくらい、この2ヶ月弱で大きな成長をみせてくれています。上手に歩けるようになったり、保育者に自分の気持ちを伝えられるようになったり、はっきりお話ができるようになったり、友達同士の気づかいができるようになったりと、それぞれの発達に合わせてできることが広がっています。
少し前までできなかったことが今はできるようになる、子どもに限ったことではありませんが、実際に目にすると心を揺さぶられるものがあります。
できるようになるまでは挑戦の期間ですので、失敗の連続となります。親ごころとしては「手伝ってあげればすぐできるのに…」「失敗して痛い思いをするのがかわいそうだ」という気持ちをぐっとこらえて、見守る期間ですから、非常につらい時間となるでしょう。
この時間が子どもに「失敗を続けてもいいんだ」という考えを持たせます。失敗を許してもらえる、ということは、いつか成功するまで挑戦できる、ということで、これは「未来の自分を信じる」気持ちにつながります。
今できなくても明日の自分ならできるかもしれない。特に乳幼児期はその子の人生の土台ですので、この時期に失敗できる自由を与えられるのは、その後の人生で大きな希望となりえます。希望を育てたいものです。