うちの子は◯ヶ月だから、そろそろ寝返りをうってもいいのに全然する気配がない。
うちの子は◯才なのに、ほとんど歩かないでハイハイばかり…。
同じ年齢の子は上手におしゃべりをしているのに、うちの子は喃語ばかり…。
「ひょっとして、うちの子は何か問題があるんじゃないか…?」
はい、このように思ったことのない方、いらっしゃいますか?
おそらく、いらっしゃらないのではないかと思います。
子供はそれぞれ「調度良い」
「這えば立て、立てば走れの親心」
昔からの文句です。わが子の成長を望まない親がいないのと同じくらい、早い成長を望まない親もおりません。
しかし子供はそれぞれ「調度良い」スピードで成長しています。
生まれた時には首も動かせず、ぐんにゃりと寝ているしかできなかった子が、ある日、一人でお座りできるようになります。
突然座れるようになるわけではありません。
まず首が座り、次に腰が座る、というように準備段階がいくつもあって、ようやく座れるようになったのです。
その時、どう思われましたでしょうか?
その一つひとつを「できるようになった」と喜んでおられたではないでしょうか。
毎日成長している、昨日できなかったことが今日はできるようになっている、なんてすごいことなんだ、と感動されたのではないでしょうか。
大きな違いを生むのは本人の「思い切り」
一つひとつの準備段階が、「できること」の難易度が上がってくると長くかかるようになります。
また最初に比べれば「できること」は微妙な変化になります。
この微妙な「テーブルに捕まろうとする動作」「座った状態から倒れそうになった時、姿勢を戻そうとする動作」などが次の大きな飛躍への準備なのです。
また「できること」は体の成長が問題ではなくて、本当に大きな違いを生むのは本人の「思い切り」だったりします。
筋肉や骨格は十分発達していたとしても怖がって立たない子もいれば、まだ無理だというのにやたらと立ち上がろうとする子もいます。
本人が「えいや!」とやること以外、次の「できること」を達成させることはできません。
保護者はあたたかく、何度も失敗するわが子を見守り、応援していれば良いのです。
今できることを精一杯
大体の子供は3才になれば大人と同じようなものを食べ、お話もおおむね理解できるようになります。
ハイハイはしないようになり、走ったりすることも達者になります。
生まれて2年間くらい悩んでいることは、3歳にはほとんどが解決しているのです。
ところが、その頃には親御さんは新たな悩みを持っているんですね。
結局それが延々と続きます。
お子さんが小学校に上がれば、保育園の頃心配したことは消えています。中学校に上がった時には小学校の時の、高校生になれば中学校の時の悩みはすでに消えているのです。
であるのなら、いずれ消えてしまう悩みをあれこれ言うより、いまを見てあげてください。そして今できることを精一杯ほめてあげてください。